・有機・オーガニックとは
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・土・水・生物などの自然の力を生かした 農林水産業や加工法のことです。 オーガニックを選択することにより、動植物、微生物などすべての生命にとって良い自然環境が 作られ、地球環境を守ることにもなります。 IFOAM( 国際有機農業運動連盟) では、 オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項目を掲げています。
・生態系
土の中には100~1000万(1g当たり)もの微生物が生きているといわれています。
農薬や除草剤を撒くと土の中にいるこれらの微生物まで殺されてしまい、その土を自然の土に戻すには何年もの歳月がかかってしまいます。
また、土壌にしみ込んだ薬品は土を伝って川に流れ出し水質汚染するだけでなく、直接散布していない土にも広がってしまうという問題もあります。
昨今ミツバチの減少が問題になっていますが、昆虫や微生物、植物、土、水、空気、すべてが繋がって地球の環境は維持されています。人間の都合だけを優先していては、生態系・地球環境は崩れてしまいます。
・健康
健やかな土や水、空気がなければ、健やかな植物は育ちません。
生態系と同じく健康さもすべてが繋がっています。
人間も自然の一部ですから、自分の健康を守りたいなら自然環境の健やかさを守ることは必要不可欠です。
・公正
人、動植物、すべての命は公正であるということです。
また、児童労働、強制労働、植民地栽培などを排除し、人を大切にする社会を実現します。
他の人や、他のいのちの犠牲の上になりたつ幸せはありません。
・配慮
人間の技術の進歩は凄まじいものがありますが、生態系・地球環境の破壊も恐ろしいものがあります。また、遺伝子組み換えなのど技術は今は大丈夫ですが未来の影響は予測ができません。
今だけ・自分だけよければいい、その頃に自分はもういないからと原子力発電のように問題点を未来の人に押し付けるのではなく、子どもや孫、そのまたずっと先の時代にもこの素晴らしい地球を残すことが大切です。
太陽、土、水、空気、そして、それらの恩恵を受けて生きているすべての生物は関わり合って、影響を与え合っています。
今だけ・金だけ・自分だけ、ではこの社会も地球も成り立ちません。
まずは今飲むお茶ひとつでもオーガニックにすることにより、少しでも改めていくことが、本当のしあわせにつながるのではないでしょうか。
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